パステル画
パステル
パステル画の楽しみ
パステルの味覚
立原道造の愛したパステルは、てのひらの中で、ほんわりところげて、いたでしょう。
ふっと吹けば飛んでしまうパステルの粉。フィキサチーフの香が、部屋を充たして、
愛すべき絵画たちが、現れてきます。
見染めしころ
私がパステルの世界に入ったのは、むしろ消極的な理由でした。
油絵が描けない! 体力・気力がない・・
病苦の中で、ふと目にとまった違った色彩の世界。
らくがきもできますし、真剣になって、好きな女性のポートレートも描けるんです。
パステルは、転がしても描けちゃうし、つぶしても描けちゃうし、尖がったり、
丸くなったりさまざまな姿を見せてくれます。
そして、本当のパステルカラー!夢のようですね。
パステルの技法
誰からも技法を教わっているわけではありません。
すべて自己流ですが、パステルは、それを許してくれる温かさを持っています。
すてきに、未来!!
手が充分に動かなくなっても、私はパステルを持ち続けたいと思っています。
ということで、柄にもないことを書いてしまいましたが、^^;それでも、パステルが好きなんです。
今回の作品集で公開しております作品は、もうかなり古いものもあれば、
21世紀になってから描いた作品も含まれています。
非常に恥かしいものも有ります。
それでも、作者としては、やはり皆様に見ていただきたいと思い今回の公開になりました。
治らないと言われた病気の、いろいろな苦しみのなかから生まれてきた作品たちを、
どうか見てやってください。
そして、さまざまな病いで苦しむ方たちに、少しでも励みになればと思っています。
パステル画の扱い
ま、話がすこし湿っぽくなってしまいましたが、パステルというのは、基本的に粉です。
したがって保存が大変厄介です。
デジタルデータ化も結構大変で、デジタルカメラで写して取り込み補正するといった感じですね。
私のカメラは画素数も少ないので、当然のことながら、画集の作品写真なんかの出来とは、比較になりません。
なので、作品本来の持つ、味わいというか、ほんわかさというか、そういったものは表現されていません。
その辺、お含み置きください。決して、言い訳ではありません。(と言うと、見え見えですが。) (^_^;)
でも作者は結構自信を持っているようです。
皆様のおめがねにかなえば光栄です。